トライアングルストラテジーにハマってしまったので画集を買いました。
正しくは「TRIANGLE STRATEGY Design Works THE ART OF TRIANGLE 2018-2022」です。
表紙は生島直樹さんの描き下ろし絵だそうです。
ネットの画像ではわかりにくいですが、表紙にはグリンブルグやウォルホート家のシンボルがエンボス加工されていて豪華な仕上がりです。
「Design Works」というタイトルのとおり開発途中のイラストやラフなども載っています。
例えばキャラクターだと、名前が決まっていない段階からデザインも進められていたようで「ジャスティス」とか「フリーダムさん」という仮の名前でやりとりされているのが見られます。
こういうのがファンにはうれしい…
ゲーム画面でもユニットステータス画面をキレイな絵だなーとじーっと見ていたので、それが紙ベースでじっくり見られてうれしいです。
しかも画面よりもうちょっと足元まで描かれてる。
制作現場の熱量が伝わってくる
開発途中のメモやラフがたくさん載っています。
ゲームには使わない絵もいろいろ描いてみてどういう人柄かを探りながらひとりのキャラクターがつくられているということをはじめて知りました。
ゲーム内に出てくるキャラクタービジュアルはひとつだけ(ユニットのステータス画面)なのに、全然関係ないシーンや表情のラフがたくさん描かれている。
例えばフレデリカのページには泣き顔のラフがあり、その横に「こんなに大口はあけない」とメモがあったり。
また「主人公考案中ラフ」ではセレノアを探るために、ゲームには全くビジュアルの出てこない母のラフや、父と母の出会いのシーンまで描かれていたりします。
こうやってキャラクターの想像を膨らませて、これは違う、これよりはこっち方向、など整理してつくりあげるのか。すごい。。
そんなことが伝わってくる画集です。
あと私お気に入りのエラドールですが、細身のちょいわるな感じだった初期のラフが見られます。(全然雰囲気ちがう)
スタッフのコメントを読むのが楽しい
各ページの下にスタッフのコメントが書かれています。
「ここが大変でした」とか「ここをこだわりました」など、たぶんゲームが出来上がってから書かれたもののようです。
一番印象的だったコメントはメディナのページです。
メディナのページの下には「初稿の顔がピンと来なかったので生島さんにブツブツ言ってたら描き直してくれて一番の美人さんになった」とコメントが書かれていて、その初稿のイラストも載っていて見ることができます。
ゲームをしていてメディナをはじめて見たときに迷いがないというか一点の曇りもない美人だなと思ったので、このコメントを読んでうれしくなりました。
こういう「なんかピンとこない」とかいう抽象的なやりとりをスタッフ間で毎日続けてキャラクターが出来上がっているんだろうし、キャラクターだけじゃなく背景や小物もそうだろうし、むちゃくちゃ大変だろうなーと思ったり、だからこそここまで世界が作られるんだろうなと思ったり、各ページにそっと書かれたコメントを読んではいちいち感動しました。
熱量がすごいトライアングルストラテジーの現場の空気が感じられる1冊です。
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